私がギターに接する機会を与えてくれた兄が先週亡くなり、
兄も大好きだった「アルハンブラの思い出」を、今日爪弾いて
おりました。
私は、この曲は、数あるギター曲のうちでも、ギターという楽器
ならではの名曲と思っています。
特に、今は亡き、ギターの大大天才のA.セゴヴィアの 演奏は、
もう、筆舌に尽くしがたい素晴らしいもの！
高校時代に上京した時、新宿の小田急百貨店内の、確か山野楽器
だったような気がしますが、45回転EP盤を買って、帰って来て
 レコード・プレイヤーで聴いた時の驚きと感動！！
他のギタリストのものは、ウン、正直ちゃんとは弾けていますが
音楽的観点からしたら、セゴヴィアには到底及びません。
この曲の持つ“音楽の深遠さ”への理解とアプローチの差です。

この曲、イ短調から始まりイ長調に転調、そして再度イ短調、
イ長調と進行して、深い深いエンディングへとなります。

この曲を少しでも弾いた方は、もうご承知でしょう～！！
前半イ短調部の厄介な難所！
楽譜で指定されている弦、指番号、なかなか思うようには
いかないのです。私は、高校時代からこの曲を弾いておりまして、
常にイ短調部が思うようにならないため、正直「この曲って、
大好きだけど弾きたくないナ～！！」と、なっておりました。

ところが！です〜　「な～んだ、こうすりゃ良いじゃん～！」と
いう運指を見つけ出しました。たぶん、作曲者のタルレガも
「お～、その方が全然良いワ～！！」と諸手を挙げて賛成して
くれるものと思います。
  主旋律メロディを、殆ど1弦にして明解にすることで解決です！
　
今では、殆ど毎日のように「アルハンブラの思い出」を、
楽々と奏でております～！！
「良い曲だナ～、本当に！！」と．．．