今日は本当に春到来の穏やかな一日でした。朝９時に臼田さんがレッスンに来られ、実に有意義なレッスンとなりました。臼田さんは、本当に良く私のアドヴァイスを聴いてくれて、練習もされます。上達のスピードもビックリするほどで、アグアド、ジュリアーニのエチュードには目を見張るほどです。他のレッスン生の方々にも同様ですが、レスナー冥利を感じさせてくださいます。そんな彼女への本日のレッスンでの一コマ。実に興味深い、イヤ失礼！そんな会話がありました。私は「あ～、そうなのか、きっと皆そうなんだろうナ～？」と納得したしだいです。以下にそのときの会話を再現！！

　　臼田さん　：　「自分で上手くいかないのは解かるんだけれど、どうしたら良いのか？わかんな～い！！」
　　　　　　私　：　「エ～ッ？？ケイコさん（臼田さんのお名前）、ホント？！」
　　臼田さん　：　「だって、わかんないんだもん！どうしたら良いのか？が．．．」
　　　　　　私　：　「ウ～ン、そうか、原因追求の方法がわかんないんだナ～！」

これからが重要です、その原因追求手順を私なりにお教えします。上手くいかない箇所には必ず原因があります。それを突き止めての対処が非常に重要です。

①楽譜をもう一度良く見てみましょう。
　→音群の分析は大丈夫か？？　どの音が主旋律で、音価（長さ）はどうなのか？？伴奏部はどうなっているのか？どの音をきちんと出して、どの音を残さないといけないか？
②左指の運指を確認しましょう。
　→自分に合った運指になっているか？？　これが、意外と無茶なモノが多いのです。要は、しっかりと音が出れば良いのです。ただ、合理的な指の動きを無視していけませんヨ！これが難しいかナ？それと、全く余計な音の部分まで左指が及んでいることも注意です。全て省エネ！です。出さない音の分まで押弦は、全くムダです！！特に、左１指に多いですから気をつけてもらいたいです。１指がはみ出していませんか？指頭で充分です。特にセーハでは余計なところまで押弦していることが多々あります。
③右指の撥弦は決めていますか？？
　→例えば、この音は右ｉ指で、ｍ指で、といった具合です。決めて撥弦していないのが意外と撥弦がうまくいっていない原因になっていることが多いのです。右指の段取りも決めて撥弦しましょう。これ、大事ですヨ！
④上手くいかない箇所を、本当に上手くいかせたい！と思っていますか？？
　→そのためには、ゆっくりとじっくりと両指に知ってもらうように根気強く練習をすることです。要は、頭と身体は全く別であること、を再認識することです！！身体に覚えてもらう、ということなんです。

と、まあ、本日の臼田さんのレッスンの一コマに視た、レッスン生皆さん共通の悩みへのアドヴァイスです。

ウチのレッスン生の皆さんは、臼田さんのように本当に熱心な方ばかりですので私は恵まれています。私が持っているモノを、全てレッスン生の皆さんに伝えられたら、大げさですが、いつ消えても良いのですが～！とにかく、今日の臼田さんのレッスンは、ウン、深かったナ～！！　さあ、発表会に向けてがんばるゾ～！！