エチュードギター研究所は千葉県船橋市にあるギター教室です。
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今回のライヴ、時は7月12日(金)19:00からで「弦竹“文月ライヴ” 松井慎太郎氏追慕」と銘打たれました!昨年7月に逝去されたアンの家マスター&パーカッショニストの松井さんを偲んでのライヴです!下記にライヴの模様をレポートします。
故松井さんには弦竹の賛助メンバーとしてある時期より活躍していただきました。上野の奏楽堂、船橋アリーナ他公民館での演奏、松井さんのパーカッションが入ると、尺八とギターの演奏が俄然生き生きとしてお客様方を熱狂の渦に引きずり込んだこと!思い出します。早すぎる逝去に、本当に今でも心がひどく痛みます。
1.捧ぐ…「溢れよ我が涙」(J.ダウランド) : 西欧ルネッサンスの古楽、リュート作曲家の大家J.ダウランドの名曲を故松井氏への追慕として演奏しました。「涙のパヴァーヌ」として知られるこの曲、尺八の金野さんは切々と謳い上げました。
2.線香花火~ささ舟~子守歌(長沢勝俊) : 長沢勝俊さんの尺八と筝のための練習曲集よりピックアップしました。私は長沢勝俊さんが大好きです。日本的な旋律とメロディ、もっともっと聴かれて良い作曲家です。タイトルからにして日本の情緒を大切にされていることが一目瞭然!私は、特に「ささ舟」が好きです。尺八の金野さんとギターの私にとって、長沢先生の小さな練習曲は大切な宝モノなのです。
3.ロンドンデリーの歌(スコットランド民謡) : 「ダニー・ボーイ」という別名でも有名な、世界的名曲。金野さんは、1尺8寸の長管での演奏でした。実に味わい深い演奏だった、と我乍ら思いました。
4.花は咲く (菅野ようこ) : いまや日本全国的の名歌となりました。伴奏している私も、ジ~ンと胸が熱くなるメロディです。東北の被災者の皆様に、私たちの心と気持ちが届きますように・・・
5.タイスの瞑想曲(J.マスネー) : クラシックの中でもヴァイオリンやフルートの名演で有名な曲の一つです。尺八での演奏は、そうですネ、我々だけでしょうネ~??金野さんの勉強熱心さが、「え~??尺八で、タイス??」と驚きを生みます!百聞は一聴に如かず!です。
6.カヴァティーナ(S.マイヤーズ) : 私の独奏は、S.マイヤーズの「カヴァティーナ」です。松井さんの霊への鎮魂として礼奏しました。
7.虚空(琴古流尺八本曲) : 金野さんの吹かれる虚空も、いつもにもまして1音1音に魂がこめられての礼奏でした!
8.みちくさ (山木孝三郎 編:柳町) : 我々弦竹の委嘱作品。山木先生はオーソドックスなジャズ畑の方ですので、いわゆる曲のイメージがやや画一的な部分もあります。この「みちくさ」は、金野さんと二人で「ああでもない!こうでもない!」とずいぶん試行錯誤しましたが、どうにか形が少しずつ整ってきたような感じです。
9.たけ朧 (香登のぼる) : 我々の初の委嘱作品の1曲。尺八本曲をイメージして創られた、というもの。香登先生の曲はギターもスコアが明確ですので理解しやすいです。地味な曲ですが、私は気に入っています。
10.風のエッセイ (香登のぼる) : 前の「たけ朧」と同じ香登先生の委嘱作品。非常にメロディが明快で印象的、かつ構成が見事に整っています。全体的にPOPSのフィーリング漂う佳曲です。とても評判がよく、我々も大変気に入っております。
11.コンドルは花祭りへ・・・ (南米民謡 編:柳町) : 我々二人の定番ナンバー! 尺八とギターならではの演奏なのですが、私は今回ギターのバッキングを少し変えてみようとトライをしました。特に花祭りですが、「あれ~?いつもと違うゾ~!!」と、アンの家店長さんからもお褒めをいただきました。我々は演奏の専門家ですので、その時その時に新たな発見なりを聴衆の皆様に与えたいです。楽譜やスコアを金科玉条のように演奏をしていては、全く前へ進んでいることになりません。今後も更なる変化を求めていきます。
12.りんご追分 (米山正夫 編:柳町) : 故美空ひばりの絶唱歌! 素晴らしい曲で、尺八は追分で歌の自由さを、私のギターは情景描写をカデンツァで・・・ ラストナンバーとして、二人共に情感をしっかりと込めて、故松井さんを偲んで、演奏しました。
満員御礼のお客様より「アンコール!アンコール!!」との有難いコールに応えて「コーヒールンバ」を楽しく賑やかに!!
尺八の金野さんのノリに乗ったアクションプレイにお客様は大喜び!!
久々に、尺八&ギター“弦竹”で、燃焼した一夜でした!!
故松井さんには弦竹の賛助メンバーとしてある時期より活躍していただきました。上野の奏楽堂、船橋アリーナ他公民館での演奏、松井さんのパーカッションが入ると、尺八とギターの演奏が俄然生き生きとしてお客様方を熱狂の渦に引きずり込んだこと!思い出します。早すぎる逝去に、本当に今でも心がひどく痛みます。
1.捧ぐ…「溢れよ我が涙」(J.ダウランド) : 西欧ルネッサンスの古楽、リュート作曲家の大家J.ダウランドの名曲を故松井氏への追慕として演奏しました。「涙のパヴァーヌ」として知られるこの曲、尺八の金野さんは切々と謳い上げました。
2.線香花火~ささ舟~子守歌(長沢勝俊) : 長沢勝俊さんの尺八と筝のための練習曲集よりピックアップしました。私は長沢勝俊さんが大好きです。日本的な旋律とメロディ、もっともっと聴かれて良い作曲家です。タイトルからにして日本の情緒を大切にされていることが一目瞭然!私は、特に「ささ舟」が好きです。尺八の金野さんとギターの私にとって、長沢先生の小さな練習曲は大切な宝モノなのです。
3.ロンドンデリーの歌(スコットランド民謡) : 「ダニー・ボーイ」という別名でも有名な、世界的名曲。金野さんは、1尺8寸の長管での演奏でした。実に味わい深い演奏だった、と我乍ら思いました。
4.花は咲く (菅野ようこ) : いまや日本全国的の名歌となりました。伴奏している私も、ジ~ンと胸が熱くなるメロディです。東北の被災者の皆様に、私たちの心と気持ちが届きますように・・・
5.タイスの瞑想曲(J.マスネー) : クラシックの中でもヴァイオリンやフルートの名演で有名な曲の一つです。尺八での演奏は、そうですネ、我々だけでしょうネ~??金野さんの勉強熱心さが、「え~??尺八で、タイス??」と驚きを生みます!百聞は一聴に如かず!です。
6.カヴァティーナ(S.マイヤーズ) : 私の独奏は、S.マイヤーズの「カヴァティーナ」です。松井さんの霊への鎮魂として礼奏しました。
7.虚空(琴古流尺八本曲) : 金野さんの吹かれる虚空も、いつもにもまして1音1音に魂がこめられての礼奏でした!
8.みちくさ (山木孝三郎 編:柳町) : 我々弦竹の委嘱作品。山木先生はオーソドックスなジャズ畑の方ですので、いわゆる曲のイメージがやや画一的な部分もあります。この「みちくさ」は、金野さんと二人で「ああでもない!こうでもない!」とずいぶん試行錯誤しましたが、どうにか形が少しずつ整ってきたような感じです。
9.たけ朧 (香登のぼる) : 我々の初の委嘱作品の1曲。尺八本曲をイメージして創られた、というもの。香登先生の曲はギターもスコアが明確ですので理解しやすいです。地味な曲ですが、私は気に入っています。
10.風のエッセイ (香登のぼる) : 前の「たけ朧」と同じ香登先生の委嘱作品。非常にメロディが明快で印象的、かつ構成が見事に整っています。全体的にPOPSのフィーリング漂う佳曲です。とても評判がよく、我々も大変気に入っております。
11.コンドルは花祭りへ・・・ (南米民謡 編:柳町) : 我々二人の定番ナンバー! 尺八とギターならではの演奏なのですが、私は今回ギターのバッキングを少し変えてみようとトライをしました。特に花祭りですが、「あれ~?いつもと違うゾ~!!」と、アンの家店長さんからもお褒めをいただきました。我々は演奏の専門家ですので、その時その時に新たな発見なりを聴衆の皆様に与えたいです。楽譜やスコアを金科玉条のように演奏をしていては、全く前へ進んでいることになりません。今後も更なる変化を求めていきます。
12.りんご追分 (米山正夫 編:柳町) : 故美空ひばりの絶唱歌! 素晴らしい曲で、尺八は追分で歌の自由さを、私のギターは情景描写をカデンツァで・・・ ラストナンバーとして、二人共に情感をしっかりと込めて、故松井さんを偲んで、演奏しました。
満員御礼のお客様より「アンコール!アンコール!!」との有難いコールに応えて「コーヒールンバ」を楽しく賑やかに!!
尺八の金野さんのノリに乗ったアクションプレイにお客様は大喜び!!
久々に、尺八&ギター“弦竹”で、燃焼した一夜でした!!
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昨年に引き続き、今年も茨城県守谷市の音楽のつどい「ワイワイ・コンサート」にフルート二人とギターのトリオ「コメ・プリマ」で参加いたしました。今年で第5回目のコンサートとか??出演の皆様の音楽の素晴らしさは、昨年同様!感動でした!実行委員長の藤巻義明さんの企画力と実行力で素晴らしいコンサートが実現!!本当に藤巻さんには「ご苦労様でした!!」と申し上げます。以下に、コンサートの模様をコンパクトにレポートします。
「ワイワイ・コンサート」 at 守谷市市民交流プラザ
平成25年6月30日 開演13:00
●ギターラ・ドルチェ : クラシック・ギター愛好家の方々のグループ。慰問など積極的に活動されているようです。皆さんのギターに託す気持ちが確実に伝わってきました。“音楽は音を楽しむ”ピッタリの素晴らしい演奏でした。
●WAKU WAKU : ミュージック・ベルのグループで、10名ほどの全員女性です。チームワークが非常に重要な様子が分かりました。1つ、ないし2つの音を各自が受けもつわけですが、チームワークがなければ全体の音楽へと形になりません。それと各自のリズム感が非常に重要ですネ~!!昨年、初めて演奏を聴きましたが、今年は昨年以上に良かった!です。特に、サティの「ジュ・トゥ・ヴ」は原曲の良さをさらに輝かせた感じで素晴らしかったです!
●ポロン : ウクレレの団体さんです。指導者の方が様々な音楽をご存知なんですネ、たぶん!ですから、ウクレレに接して間もないと明らかにわかるメンバーの方でも、十分に楽しめるアレンジがされています。素晴らしい!ですネ~!!昨今のウクレレの人気の高さは勿論ですが、「これじゃ~、みんなウクレレやりたくなっちゃうヨネ??」と、納得した次第です。
●パステル・シュガー : オカリナのグループです。オカリナという楽器を心から愛している気持ちが十分に伝わってきました。土の温もりでしょうか、響きがとにかく優しい!!つまり、吹いている皆さんの心が優しいわけですネ~、納得!
●ザ・セッション : 非常に珍しい編成のバンドですが、奏でられる音楽の素晴らしさ! これは、もう、実際聴いていただかないと無理かも?! オカリナ、ウクレレ、ギター、フルート、ベース、キーボード、パーカッションという、非常にユニークですヨネ!! 懐かしのPOPSやベンチャーズなど、聴いていてワクワクしちゃいます。特に、今回は「青い影」が秀逸でしたネ!これからも、GOOD MUSICを聴かせて欲しいです!!
●コメ・プリマ : フルート(古田実津子さん・伊藤妙子さん)と私のギターのトリオです。演奏曲は、①コメ・プリマ ②この素晴らしき世界 ③さらばナポリ ④花 ⑤シャンソン・パラフレーズ でした。「わざわざ千葉から、一体きっかけは??」と思われたお客様もいらっしゃったかもしれませんが、まあ、気にしないで楽しめました。フルートの二人の出来栄えも良く、フルート2本とギターという意外な組み合わせも、前に出演のザ・セッションほどではないにしても、新鮮だったかもしれません。大きな拍手をいただき、ステージを降りました。
●ドルチェ : コンサート最後の締めくくりは、女性コーラス「ドルチェ」の皆さんです。私はコーラスを聴くのが大好きです。女性の皆さんの真摯な表情を見ていますと癒される(?)とでも言いましょうか、とにかく心が休まるんです。特に「サンライズ・サンセット」に心打たれました。最後は「花は咲く」で、お客様方と一体になったコーラスが会場に溢れました。今回もドルチェの皆さんのコーラスは本当に良かったです!
お客様が帰られた後の後片付けも、迅速に手際よく終了し、出演者全員の大きな拍手でコンサートを締めくくりました。「来年も、もし声がかかったらやらなっきゃ!ネ」と、フルートのお二人も話していました。“音楽する喜び”を、そして同じ気持ちの方々と一緒に“コンサートを創る喜び”を、茨城の皆様よりいただいた一日でした!!
「ワイワイ・コンサート」 at 守谷市市民交流プラザ
平成25年6月30日 開演13:00
●ギターラ・ドルチェ : クラシック・ギター愛好家の方々のグループ。慰問など積極的に活動されているようです。皆さんのギターに託す気持ちが確実に伝わってきました。“音楽は音を楽しむ”ピッタリの素晴らしい演奏でした。
●WAKU WAKU : ミュージック・ベルのグループで、10名ほどの全員女性です。チームワークが非常に重要な様子が分かりました。1つ、ないし2つの音を各自が受けもつわけですが、チームワークがなければ全体の音楽へと形になりません。それと各自のリズム感が非常に重要ですネ~!!昨年、初めて演奏を聴きましたが、今年は昨年以上に良かった!です。特に、サティの「ジュ・トゥ・ヴ」は原曲の良さをさらに輝かせた感じで素晴らしかったです!
●ポロン : ウクレレの団体さんです。指導者の方が様々な音楽をご存知なんですネ、たぶん!ですから、ウクレレに接して間もないと明らかにわかるメンバーの方でも、十分に楽しめるアレンジがされています。素晴らしい!ですネ~!!昨今のウクレレの人気の高さは勿論ですが、「これじゃ~、みんなウクレレやりたくなっちゃうヨネ??」と、納得した次第です。
●パステル・シュガー : オカリナのグループです。オカリナという楽器を心から愛している気持ちが十分に伝わってきました。土の温もりでしょうか、響きがとにかく優しい!!つまり、吹いている皆さんの心が優しいわけですネ~、納得!
●ザ・セッション : 非常に珍しい編成のバンドですが、奏でられる音楽の素晴らしさ! これは、もう、実際聴いていただかないと無理かも?! オカリナ、ウクレレ、ギター、フルート、ベース、キーボード、パーカッションという、非常にユニークですヨネ!! 懐かしのPOPSやベンチャーズなど、聴いていてワクワクしちゃいます。特に、今回は「青い影」が秀逸でしたネ!これからも、GOOD MUSICを聴かせて欲しいです!!
●コメ・プリマ : フルート(古田実津子さん・伊藤妙子さん)と私のギターのトリオです。演奏曲は、①コメ・プリマ ②この素晴らしき世界 ③さらばナポリ ④花 ⑤シャンソン・パラフレーズ でした。「わざわざ千葉から、一体きっかけは??」と思われたお客様もいらっしゃったかもしれませんが、まあ、気にしないで楽しめました。フルートの二人の出来栄えも良く、フルート2本とギターという意外な組み合わせも、前に出演のザ・セッションほどではないにしても、新鮮だったかもしれません。大きな拍手をいただき、ステージを降りました。
●ドルチェ : コンサート最後の締めくくりは、女性コーラス「ドルチェ」の皆さんです。私はコーラスを聴くのが大好きです。女性の皆さんの真摯な表情を見ていますと癒される(?)とでも言いましょうか、とにかく心が休まるんです。特に「サンライズ・サンセット」に心打たれました。最後は「花は咲く」で、お客様方と一体になったコーラスが会場に溢れました。今回もドルチェの皆さんのコーラスは本当に良かったです!
お客様が帰られた後の後片付けも、迅速に手際よく終了し、出演者全員の大きな拍手でコンサートを締めくくりました。「来年も、もし声がかかったらやらなっきゃ!ネ」と、フルートのお二人も話していました。“音楽する喜び”を、そして同じ気持ちの方々と一緒に“コンサートを創る喜び”を、茨城の皆様よりいただいた一日でした!!
私は千葉県鎌ヶ谷市に拠点を置く「童謡文化を広める会」というNPO法人の会員です。理由あって一昨年に入会いたしました。この団体、ソプラノ歌手の瀬川千里先生が理事長をされています。そして、日本の童謡の素晴らしさを広く普及させようと、千葉県は勿論、各地で様々な活動をされ、私も常日頃より敬服しております。そんな団体の方より「柳町先生!ギターを聴かせていただけませんか?」という話が、この春に持ち込まれました。その団体主催コンサートに、過去1回フルートの方々と出演したこともあり、また団体のコンサートを聴きに出かけたこともあり、事情の凡そは理解できましたので、ギター1本の魅力を少しでも表現し、ギターの良さを再認識していただけたら?という想いから!即了解をいたしました。時は、6月15日(土)午後2時開演、場所は船橋市近く鎌ヶ谷市の馬込沢の団体拠点にありますミニホール(収容50名)。おかげさまで、立ち見の出る満員御礼で、私自身非常に楽しくギターを奏でることができ、上述の想いを少しは果せたかも?と満足できた一時でした。このような機会を与えてくださった童謡文化のスタッフの皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました!
「柳町正隆ギターゴンサート“6本弦のつぶやき”」 at 童謡文化園1Fホール
<第1部>クラシックギターの香り
①ラ・グリマ (F. タルレガ)
②マズルカ“夢” (F.タルレガ)
③禁じられた遊び (スペイン民謡 編:柳町正隆)
④アルハンブラの思い出 (F.タルレガ)
⑤カヴァティーナ (S.マイヤーズ)
<第2部>優しいメロディの温もり
⑥この素晴らしき世界 (L.アームストロング 編:柳町正隆)
⑦蘇州夜曲 (服部良一 編:柳町正隆)
⑧この道 (山田耕筰 編:柳町正隆)
⑨海老川散策 (柳町正隆)
⑩風のほほずり (詩:小野田ときよ 曲:柳町正隆)
<第3部>瀬川先生の歌 with ギター
⑪アヴェ・マリア (C.グノー)
⑫花は咲く (菅野ようこ 編:柳町正隆)
演奏曲につきましては、私に全て委ねられましたのでギターの名曲を前半に、後半は私の個人的なギター世界というものにしました。特に、⑨「海老川散策」と⑩「風のほほずり」につきましては、久々に演奏しました。共に、自作のモノでずいぶん前に創ったものです。「海老川散策」は、我が家の近くを流れる海老川を散策していた時に浮かんだメロディを主に、POPS調の軽快で爽やかな感じでまとめたもの。「風のほほずり」は、習志野にお住まいの主婦、小野田ときよさんの詩に私がメロディをつけたもの、久々に弾き語りで歌いました。この歌は、歌っていてジ~ンと胸が熱くなります。素晴らしい詩なんです。自作の2曲共に、大変喜ばれました!!そして、最後に瀬川先生の素晴らしい歌の伴奏をさせていただいて、これまた非常に嬉しかったです。瀬川先生、ありがとうございました!!思いがけないお話で演奏をさせていただいたわけですが、改めて私自身がギターという楽器に接する喜びを得られたこと!感謝!感謝!の一時でした。
「柳町正隆ギターゴンサート“6本弦のつぶやき”」 at 童謡文化園1Fホール
<第1部>クラシックギターの香り
①ラ・グリマ (F. タルレガ)
②マズルカ“夢” (F.タルレガ)
③禁じられた遊び (スペイン民謡 編:柳町正隆)
④アルハンブラの思い出 (F.タルレガ)
⑤カヴァティーナ (S.マイヤーズ)
<第2部>優しいメロディの温もり
⑥この素晴らしき世界 (L.アームストロング 編:柳町正隆)
⑦蘇州夜曲 (服部良一 編:柳町正隆)
⑧この道 (山田耕筰 編:柳町正隆)
⑨海老川散策 (柳町正隆)
⑩風のほほずり (詩:小野田ときよ 曲:柳町正隆)
<第3部>瀬川先生の歌 with ギター
⑪アヴェ・マリア (C.グノー)
⑫花は咲く (菅野ようこ 編:柳町正隆)
演奏曲につきましては、私に全て委ねられましたのでギターの名曲を前半に、後半は私の個人的なギター世界というものにしました。特に、⑨「海老川散策」と⑩「風のほほずり」につきましては、久々に演奏しました。共に、自作のモノでずいぶん前に創ったものです。「海老川散策」は、我が家の近くを流れる海老川を散策していた時に浮かんだメロディを主に、POPS調の軽快で爽やかな感じでまとめたもの。「風のほほずり」は、習志野にお住まいの主婦、小野田ときよさんの詩に私がメロディをつけたもの、久々に弾き語りで歌いました。この歌は、歌っていてジ~ンと胸が熱くなります。素晴らしい詩なんです。自作の2曲共に、大変喜ばれました!!そして、最後に瀬川先生の素晴らしい歌の伴奏をさせていただいて、これまた非常に嬉しかったです。瀬川先生、ありがとうございました!!思いがけないお話で演奏をさせていただいたわけですが、改めて私自身がギターという楽器に接する喜びを得られたこと!感謝!感謝!の一時でした。
エチュードギター研究所第8回発表会が無事に予定通り終了いたしました。おかげさまで、今回の発表会も実に内容の濃いものとなりました。今回は、従来のように会場を午前・午後と確保できませんでしたので、夕刻からのスケジューリングとなったために、当日リハーサルもできず、準備が非常にタイトなものでした。しかし、レッスン生の皆さんはそんなネックも物ともせず、発表会に臨んでくれました。私事で恐縮ですが、何と私は2日前に急性虫垂炎の手術を受け、お医者さんに無理やり外出許可をもらって未抜糸状態での冷や汗ものでした。今回初めて発表のレッスン生が5人いらっしゃいましたが、先輩レッスン生同様に日ごろの練習の成果を見事に発揮し、大変素晴らしい演奏を披露して下さり、私はステージ傍のイスに座って大きな感動をいただきました!!以下に、発表されたレッスン生の演奏レポートを記してみます。(長くなりますが、ご勘弁を!)
下手な私の挨拶もほどほどに!どうにか終え、恒例の全員のご挨拶代わり礼奏でスタートです。曲は、ベートーベンの「歓喜の歌」です。私の身体の調子のせいでしょう、テンポをゆったりとしすぎた感じです。でも、出来はとても良く指揮をしていて満足をしました。さあ、礼奏も終わり、レッスン生の皆さんの発表のスタートです。
<第1部 練習曲独奏>
小山内遊(おさない・ゆう)ちゃん : 「おはなし」「カッコウ」の2曲を発表しました。私は内心、「遊ちゃん、緊張してるかな??」と、遊ちゃんの表情をみると「あれ~?何かいつもと同じだ!!」と、嬉しくなりました。遊ちゃんママと大好きな遊ちゃんバーバがこの日のために用意してくれた可愛い!ステージ衣装を纏って、それは!それは!見事な遊ちゃんの発表演奏でした。何と言っても、遊ちゃんの右指の確かさ!それは、来場されたお客様からも大変なお褒めをいただきました。大器の片鱗、そんな遊ちゃんのデビュー演奏でした!!
古川航暉(ふるかわ・こうき)くん : 「シンプル・エチュード」NO.1、5、6 (L.ブローウェル) ピカピカの高校1年生。ギター歴3.5年。技術も音楽性も共に安定していて聴いていて心地良くなりました。若い力を存分に両手に託した見事な演奏でした。
臼田啓子(うすだ・けいこ)さん : 練習曲イ長調(D.アグアド) 今回初めての発表。昨年初夏より拙教室に来ています。練習通りの演奏に、私は傍らで感動をいただきました。とても落ち着いていて、しっかりと音楽していました。基本の重要性を十分に認知されていてとても練習熱心です。今後の上達が非常に楽しみです。
新美強兵(にいみ・きょうへい)さん : 練習曲イ短調(A.カーノ) ギターという楽器の持ち味、そして爪弾く人の両指の温かさ、決して指先での演奏ではない、本物の表現が確かにありました。初めての発表でしたが、素晴らしかった!です。
江崎昌俊(えざき・まさとし)さん : 練習曲ハ長調(D.アグアド) 江崎さんも今回初めての発表です。江崎さんのギターは、私は音色に非常に魅かれます。とても優しい音色で、弦の響きがあります。たぶんに、お人柄が音色に出ているのでは?これからも、さらにギターの音色に拘ってもらいたいです。
細川千恵子(ほそかわ・ちえこ)さん : 練習曲第1番ハ長調「清き流れ」(F.タルレガ) ギターを心底愛する千恵子さん。非常にギターの音色の良さを表現しました。きれいなアルペジオは、副題のよう「清き流れ」のように流れました。独奏は苦手!っていつも言っていますが、どうして!どうして!千恵子さんの独奏は非常に魅力的です。
藤明(ふじまき・よしあき)さん : ワルツ・アンダンティーノ (A.カーノ) ヨシさん(私の呼称)は、そう、音楽家です。ギターを通じて音楽のディープな部分にアプローチをされている方です。ですから、この曲も言わずもがな!でした。音楽を感じさせてくれたのは言うまでもありません。
松本春美(まつもと・はるみ)さん : 練習曲Op.51-19ホ長調(M.カルカッシ) 練習熱心なハルミさん、このエチュードはハルミさんのためのような気がしました。丁寧なタッチ、メロディの明確さ、曲のダイナミシズム、それら全てに練習の成果が十分に発揮された見事な演奏でした。このエチュードを大切にして欲しいです。
板倉宏吉(いたくら・こうきち)さん : 落ち葉の精(武井守成) 板さん(私の呼称)は、ここ数年音色が良くなってきています。ギターの弦の響きに大変な拘りをもっていらっしゃいます。定年退職からのギターとのお付き合い、堂々とした演奏は、そう、レッスン生皆さんの大きく強いバックボーンです。
藤巻(ふじまき)ひろみさん : 練習曲Op.51-8イ長調(N.コスト) 藤巻さんはいつも自分の演奏に厳しい自己評価です。でも、それは非常に重要なことで少しでも自分を前へ進めたい方々の必須条件です。大変苦労したエチュードでしたが、とても爽やかにワルツの軽妙さを表現しました。本当に嬉しかったです。
<第2部 作品独奏>
レッスン生の皆さんも1部で余計な緊張を削ぎ落としましての2部の発表です。
トップは、そう、可愛い小山内遊ちゃんです。ちっとも場の雰囲気に呑まれていないなんて、大変なことです。演奏曲は2曲、「ぶん・ぶん・ぶん」「キラキラ星のへんしん」です。とにかく、遊ちゃんはリズムが本当に安定していまして、伴奏の私は、そう、ご機嫌そのものです。「ぶん・ぶん・ぶん」も良かったですが「キラキラ星のへんしん」は、実に見事でした。会場のお客様から大変な拍手をいただきました。
古川航暉くん : サンバースト(A.ヨーク) コウキくんは今はギターを弾くのが楽しくってしょうがない感じです。難しい曲ですが、何ともアッサリと軽やかに弾ききりました。リズムも安定し全体の構成も明確に捉えた立派な演奏でした。コウキくんのギターは、他のレッスン生の皆さんの誇りにまでなっています。これからも良いギターを!と願わずにはいられません。
臼田啓子さん : 白鳥の歩み(F.A.マルサグリア) ケイコさんも今回が初めてですが、「本当に初めて??」と誰しもが思われたことでしょう。練習どおりの堅実で丁寧な演奏、楽譜通りの演奏で、決して自分勝手な感性で原曲を歪曲せずに、音符どおりに弾ききって曲の良さを表現しました。見事でした!!
新美強兵さん : 浜千鳥(弘田竜太郎 編:柳町正隆) ギターの各弦を慈しみながら、丁寧にはっきりと奏しました。私は、「ギターの音色って、ホント、優しいんだナ~!」と...演奏している新美さんの姿を横から見守っておりましたが、胸が熱くなりました。出色の演奏でした!!
江崎昌俊さん : 禁じられた遊び(スペイン民謡) 江崎さんの指が奏でるギターの音色は、とても繊細そのものできれいです。大学時代に触っていらしたギターを再度ご自分の大切な心のメンテツールとして、多忙なお仕事の合間に可愛がっておられます。「禁じられた遊び」を、少しは綻んでしまいましたが最後まで弾ききり、十分に歌心を感じさせる好演でした!
細川千恵子さん : ロックフェラーの天使の羽(辻井伸行 編:柳町正隆) 千恵子さんの太好きな天才ピアニストの辻井伸行さんのオリジナル作品、千恵子さんの依頼で私がギター独奏用に編曲しました。私なんかが弾くより、やはり千恵子さんの曲への数段上の思い入れが素敵な演奏となりました。ピアノ曲ですが、さらりと弾くのではなく、メロディを大切に浮かび上がらせ、まるで語りかけるような、それも美音で!良かった~!!
藤巻義明さん : さくら変奏曲(日本古謡 編:藤巻義明) ヨシさんは、前述しましたが、音楽家ですのでご自分で編曲もします。たぶん、超有名な“さくら”ですが、感じるものがあったのだと思います。私は、そんなヨシさんの演奏に、6本の弦に託すヨシさんの感性の素晴らしさを再認識させられました。(ここまでくると、もう発表会ではなく、コンサート!ですネ)
松本春美さん : ラルゴ イ長調(F.カルリ) またまた美音の方の発表です。従来、ハルミさんは結構アグレッシブな曲の発表をしてきました。今回は、正にオーソドックスなクラシックギターの古典の曲を選びました。聴いていて何とも優しい音世界に引き込まれたのは、そう、私だけではなかった筈!ギターの弦が奏でる優雅で古典の香り漂う演奏に、ウットリ~でした!
板倉宏吉さん : 悲しい酒(古賀政雄 編:柳町正隆) アルハンブラの思い出(F.タルレガ) 板さんのギターには、私は全幅の信頼とでも申しますか、少しくらいの綻びは音楽にはさほどのネックではない!いつもそう板さんに申しております。弾く側の気持ち、それを6本の弦に託す!それで十分です。そして肝心なのは、音色!だと...また、何度も何度もトライする板さんのギターは、レッスン生皆さんの鏡!ですんで...
藤巻ひろみさん ; 盗賊の歌(スペイン民謡) ひろみさんは今回も大変頑張りました!ヨ 中級レベルの方には、私は結構小うるさく注文します。それでもめげずに練習を重ね、本番は言葉にできないほどの出来栄えの発表してくれました!レスナー冥利感を、ひろみさんからも念を押されたように頂きました。感謝です!!
・・・休憩・・・
<第3部 アコースティックギター>
拙教室にはアコースティックギターのレッスン生もいます。お二人いますが、今回の発表は安岡伊久雄(やすおか・いくお)君でした。
演奏曲は「翔(しょう)」(北川悠仁)で、当初安岡君独りでの発表を予定していましたがギターのバッキングのことから私とのデュオとしました。ギターというより歌のほうの比重が高く、練習では安岡君に①言葉ははっきりと!②メロディは全て唄わない事(語りかけるようにする部分があること)などと教えて来ました。やはり、かなり緊張したようですが練習以上に声も出ていて、初めてのステージとしては立派なものでした。さらに、様々な歌を知ることやギターの技術を身につければ、さらに上達は必至です。楽しみです!
<第4部 重奏> ※2nd or 3rd Guitar : 柳町正隆
小山内遊ちゃん : いとしのエリー(桑田佳祐 編:柳町正隆) さぞかしご来場のお客様方は驚かれたことでしょう!1部、2部共に可愛らしい演奏をしてきた遊ちゃんが、今度は何と!あのサザン・オールスターズの名曲「いとしのエリー」ですから!!さらに驚かれたのは、とても5才の年齢を感じさせない歌心と安定したリズム感でしょう。ご家族が桑田ファンで遊ちゃんもコンサートに通うほどだそうです。来年の発表会は、もしかしたら「真夏の果実」??
古川航暉くん : ①Etude No.1 E minor(V.ロボス) ②タンゴ・アン・スカイ(R.ディアンス) コウキくんの上達振りは驚異的です。持ち前のリズム感の良さに加え、決して小手先だけではない撥弦で音楽をストレートに表現します。1曲目の練習曲は、2人で同じものを奏するわけですがワクワク感一杯で、非常に楽しんで2人で練習をしました。アルペジオの洪水!とでも表現できますネ。2曲目は、コウキくんのリズムの良さが引き立つ好個の曲です。とても高校1年生、ギター歴3年半とは思えない堂々とした好演でした!!
臼田啓子さん : アンダンテ~「3つの二重奏」(F.ソル) ケイコさんには、クラシックギターの基本から教えていますがそれはケイコさんご自身が“上達の秘訣は基本の習得”といことを認識されているからです。指先だけのギタリストが数多いますが、彼女にはそうなって欲しくないのです。そんな彼女の二重奏、確かな部分が非常に明確になってきた、とても良いものでした!1年後が非常に楽しみです、ハイッ
江崎昌俊さん : 恋心(E.マシアス) 「ギターに触れているのが本当に好きなんだナ~」と、いつもレッスンで感じさせられる江崎さんです。演奏の「恋心」は、江崎さんが大学時代に購入した往年の名ギタリスト伊部晴美さん編曲の曲集からのもの。すっかり黄ばんでしまっている曲集ですが、江崎さんは大切にとって置いたのですネ。そんな江崎さんの演奏、タンゴのリズムに乗って楽しげでした!GOOD!!
藤巻義明さん : パリの空の下(H.ジロー) ヨシさんと選んだ発表の曲は、シャンソンの傑作です。シャンソンの素敵なメロディと軽快なリズム、二人共に同年代ですので息も自然と合います。ヨシさんの溢れる歌心はギターの響きとなって流れました。
松本春美さん : ①夢のあとに(G.フォーレ) ②It Never Entered My Mind(R.ロジャース) 過去の発表会でも様々なジャンルの二重奏をされてきた春美さんですが、今回も実に渋~い曲を選択されました。1曲目は近代フランスの大作曲家、G.フォーレの「夢のあとに」です。二人での練習では「やっと曲の凄さが解って来た!~」などと言いながら...その通り、春美さんはモダンなメロディを「ギターでフォーレ!」しました。カッコ良かったですネ~!2曲目は実に渋く私の好みで「是非、春美さんに!」ということで選んだ曲です。大人の音楽?!とでも言いましょうか、味わいのあるメロディを春美さんは見事に歌い弾きました。気持ちが、ス~ッと落ち着きましたっけ!
藤巻ひろみさん : 2つのギター(ロシア民謡) ギター歴は長く様々な曲の演奏もされてきましたひろみさん、二重奏では「2つのギター」を選びました。かつてのDUOナンバーの定番のひとつ、テンポが結構めまぐるしく動く曲で、二人の息を合わせる練習をしてきました。当日本番では、ひろみさんはスコアを完全暗譜で演奏!(凄い!)緩急織り交ぜての演奏に、聴衆の方々は楽しまれた筈の出来栄えでした!(さすが~!!)
細川千恵子さん・藤巻義明さん : 花は咲く(菅野ようこ) 発表会最後は3重奏で締めくくりです。震災支援で生まれた素晴らしい歌を、被災者の皆様へ気持ちが伝わりますよう3人でしっかりと演奏しました。千恵子さんの選曲が、会場に居合わせた人たちの気持ちを一つにしてくれ、エンディングを迎えることができました。千恵子さんに感謝します!!
というわけで、第8回発表会も無事に終了しました。私の突然の入院騒動にも係わらず発表会をどうにか実施できたこと、レッスン生の皆さんのご協力と裏方でバックアップしてくれた家族にお礼を申し上げます。本当に、ありがとうございました!!拙ギター研究所もこれでまた1歩前へ進みました。
長いレポート、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!
下手な私の挨拶もほどほどに!どうにか終え、恒例の全員のご挨拶代わり礼奏でスタートです。曲は、ベートーベンの「歓喜の歌」です。私の身体の調子のせいでしょう、テンポをゆったりとしすぎた感じです。でも、出来はとても良く指揮をしていて満足をしました。さあ、礼奏も終わり、レッスン生の皆さんの発表のスタートです。
<第1部 練習曲独奏>
小山内遊(おさない・ゆう)ちゃん : 「おはなし」「カッコウ」の2曲を発表しました。私は内心、「遊ちゃん、緊張してるかな??」と、遊ちゃんの表情をみると「あれ~?何かいつもと同じだ!!」と、嬉しくなりました。遊ちゃんママと大好きな遊ちゃんバーバがこの日のために用意してくれた可愛い!ステージ衣装を纏って、それは!それは!見事な遊ちゃんの発表演奏でした。何と言っても、遊ちゃんの右指の確かさ!それは、来場されたお客様からも大変なお褒めをいただきました。大器の片鱗、そんな遊ちゃんのデビュー演奏でした!!
古川航暉(ふるかわ・こうき)くん : 「シンプル・エチュード」NO.1、5、6 (L.ブローウェル) ピカピカの高校1年生。ギター歴3.5年。技術も音楽性も共に安定していて聴いていて心地良くなりました。若い力を存分に両手に託した見事な演奏でした。
臼田啓子(うすだ・けいこ)さん : 練習曲イ長調(D.アグアド) 今回初めての発表。昨年初夏より拙教室に来ています。練習通りの演奏に、私は傍らで感動をいただきました。とても落ち着いていて、しっかりと音楽していました。基本の重要性を十分に認知されていてとても練習熱心です。今後の上達が非常に楽しみです。
新美強兵(にいみ・きょうへい)さん : 練習曲イ短調(A.カーノ) ギターという楽器の持ち味、そして爪弾く人の両指の温かさ、決して指先での演奏ではない、本物の表現が確かにありました。初めての発表でしたが、素晴らしかった!です。
江崎昌俊(えざき・まさとし)さん : 練習曲ハ長調(D.アグアド) 江崎さんも今回初めての発表です。江崎さんのギターは、私は音色に非常に魅かれます。とても優しい音色で、弦の響きがあります。たぶんに、お人柄が音色に出ているのでは?これからも、さらにギターの音色に拘ってもらいたいです。
細川千恵子(ほそかわ・ちえこ)さん : 練習曲第1番ハ長調「清き流れ」(F.タルレガ) ギターを心底愛する千恵子さん。非常にギターの音色の良さを表現しました。きれいなアルペジオは、副題のよう「清き流れ」のように流れました。独奏は苦手!っていつも言っていますが、どうして!どうして!千恵子さんの独奏は非常に魅力的です。
藤明(ふじまき・よしあき)さん : ワルツ・アンダンティーノ (A.カーノ) ヨシさん(私の呼称)は、そう、音楽家です。ギターを通じて音楽のディープな部分にアプローチをされている方です。ですから、この曲も言わずもがな!でした。音楽を感じさせてくれたのは言うまでもありません。
松本春美(まつもと・はるみ)さん : 練習曲Op.51-19ホ長調(M.カルカッシ) 練習熱心なハルミさん、このエチュードはハルミさんのためのような気がしました。丁寧なタッチ、メロディの明確さ、曲のダイナミシズム、それら全てに練習の成果が十分に発揮された見事な演奏でした。このエチュードを大切にして欲しいです。
板倉宏吉(いたくら・こうきち)さん : 落ち葉の精(武井守成) 板さん(私の呼称)は、ここ数年音色が良くなってきています。ギターの弦の響きに大変な拘りをもっていらっしゃいます。定年退職からのギターとのお付き合い、堂々とした演奏は、そう、レッスン生皆さんの大きく強いバックボーンです。
藤巻(ふじまき)ひろみさん : 練習曲Op.51-8イ長調(N.コスト) 藤巻さんはいつも自分の演奏に厳しい自己評価です。でも、それは非常に重要なことで少しでも自分を前へ進めたい方々の必須条件です。大変苦労したエチュードでしたが、とても爽やかにワルツの軽妙さを表現しました。本当に嬉しかったです。
<第2部 作品独奏>
レッスン生の皆さんも1部で余計な緊張を削ぎ落としましての2部の発表です。
トップは、そう、可愛い小山内遊ちゃんです。ちっとも場の雰囲気に呑まれていないなんて、大変なことです。演奏曲は2曲、「ぶん・ぶん・ぶん」「キラキラ星のへんしん」です。とにかく、遊ちゃんはリズムが本当に安定していまして、伴奏の私は、そう、ご機嫌そのものです。「ぶん・ぶん・ぶん」も良かったですが「キラキラ星のへんしん」は、実に見事でした。会場のお客様から大変な拍手をいただきました。
古川航暉くん : サンバースト(A.ヨーク) コウキくんは今はギターを弾くのが楽しくってしょうがない感じです。難しい曲ですが、何ともアッサリと軽やかに弾ききりました。リズムも安定し全体の構成も明確に捉えた立派な演奏でした。コウキくんのギターは、他のレッスン生の皆さんの誇りにまでなっています。これからも良いギターを!と願わずにはいられません。
臼田啓子さん : 白鳥の歩み(F.A.マルサグリア) ケイコさんも今回が初めてですが、「本当に初めて??」と誰しもが思われたことでしょう。練習どおりの堅実で丁寧な演奏、楽譜通りの演奏で、決して自分勝手な感性で原曲を歪曲せずに、音符どおりに弾ききって曲の良さを表現しました。見事でした!!
新美強兵さん : 浜千鳥(弘田竜太郎 編:柳町正隆) ギターの各弦を慈しみながら、丁寧にはっきりと奏しました。私は、「ギターの音色って、ホント、優しいんだナ~!」と...演奏している新美さんの姿を横から見守っておりましたが、胸が熱くなりました。出色の演奏でした!!
江崎昌俊さん : 禁じられた遊び(スペイン民謡) 江崎さんの指が奏でるギターの音色は、とても繊細そのものできれいです。大学時代に触っていらしたギターを再度ご自分の大切な心のメンテツールとして、多忙なお仕事の合間に可愛がっておられます。「禁じられた遊び」を、少しは綻んでしまいましたが最後まで弾ききり、十分に歌心を感じさせる好演でした!
細川千恵子さん : ロックフェラーの天使の羽(辻井伸行 編:柳町正隆) 千恵子さんの太好きな天才ピアニストの辻井伸行さんのオリジナル作品、千恵子さんの依頼で私がギター独奏用に編曲しました。私なんかが弾くより、やはり千恵子さんの曲への数段上の思い入れが素敵な演奏となりました。ピアノ曲ですが、さらりと弾くのではなく、メロディを大切に浮かび上がらせ、まるで語りかけるような、それも美音で!良かった~!!
藤巻義明さん : さくら変奏曲(日本古謡 編:藤巻義明) ヨシさんは、前述しましたが、音楽家ですのでご自分で編曲もします。たぶん、超有名な“さくら”ですが、感じるものがあったのだと思います。私は、そんなヨシさんの演奏に、6本の弦に託すヨシさんの感性の素晴らしさを再認識させられました。(ここまでくると、もう発表会ではなく、コンサート!ですネ)
松本春美さん : ラルゴ イ長調(F.カルリ) またまた美音の方の発表です。従来、ハルミさんは結構アグレッシブな曲の発表をしてきました。今回は、正にオーソドックスなクラシックギターの古典の曲を選びました。聴いていて何とも優しい音世界に引き込まれたのは、そう、私だけではなかった筈!ギターの弦が奏でる優雅で古典の香り漂う演奏に、ウットリ~でした!
板倉宏吉さん : 悲しい酒(古賀政雄 編:柳町正隆) アルハンブラの思い出(F.タルレガ) 板さんのギターには、私は全幅の信頼とでも申しますか、少しくらいの綻びは音楽にはさほどのネックではない!いつもそう板さんに申しております。弾く側の気持ち、それを6本の弦に託す!それで十分です。そして肝心なのは、音色!だと...また、何度も何度もトライする板さんのギターは、レッスン生皆さんの鏡!ですんで...
藤巻ひろみさん ; 盗賊の歌(スペイン民謡) ひろみさんは今回も大変頑張りました!ヨ 中級レベルの方には、私は結構小うるさく注文します。それでもめげずに練習を重ね、本番は言葉にできないほどの出来栄えの発表してくれました!レスナー冥利感を、ひろみさんからも念を押されたように頂きました。感謝です!!
・・・休憩・・・
<第3部 アコースティックギター>
拙教室にはアコースティックギターのレッスン生もいます。お二人いますが、今回の発表は安岡伊久雄(やすおか・いくお)君でした。
演奏曲は「翔(しょう)」(北川悠仁)で、当初安岡君独りでの発表を予定していましたがギターのバッキングのことから私とのデュオとしました。ギターというより歌のほうの比重が高く、練習では安岡君に①言葉ははっきりと!②メロディは全て唄わない事(語りかけるようにする部分があること)などと教えて来ました。やはり、かなり緊張したようですが練習以上に声も出ていて、初めてのステージとしては立派なものでした。さらに、様々な歌を知ることやギターの技術を身につければ、さらに上達は必至です。楽しみです!
<第4部 重奏> ※2nd or 3rd Guitar : 柳町正隆
小山内遊ちゃん : いとしのエリー(桑田佳祐 編:柳町正隆) さぞかしご来場のお客様方は驚かれたことでしょう!1部、2部共に可愛らしい演奏をしてきた遊ちゃんが、今度は何と!あのサザン・オールスターズの名曲「いとしのエリー」ですから!!さらに驚かれたのは、とても5才の年齢を感じさせない歌心と安定したリズム感でしょう。ご家族が桑田ファンで遊ちゃんもコンサートに通うほどだそうです。来年の発表会は、もしかしたら「真夏の果実」??
古川航暉くん : ①Etude No.1 E minor(V.ロボス) ②タンゴ・アン・スカイ(R.ディアンス) コウキくんの上達振りは驚異的です。持ち前のリズム感の良さに加え、決して小手先だけではない撥弦で音楽をストレートに表現します。1曲目の練習曲は、2人で同じものを奏するわけですがワクワク感一杯で、非常に楽しんで2人で練習をしました。アルペジオの洪水!とでも表現できますネ。2曲目は、コウキくんのリズムの良さが引き立つ好個の曲です。とても高校1年生、ギター歴3年半とは思えない堂々とした好演でした!!
臼田啓子さん : アンダンテ~「3つの二重奏」(F.ソル) ケイコさんには、クラシックギターの基本から教えていますがそれはケイコさんご自身が“上達の秘訣は基本の習得”といことを認識されているからです。指先だけのギタリストが数多いますが、彼女にはそうなって欲しくないのです。そんな彼女の二重奏、確かな部分が非常に明確になってきた、とても良いものでした!1年後が非常に楽しみです、ハイッ
江崎昌俊さん : 恋心(E.マシアス) 「ギターに触れているのが本当に好きなんだナ~」と、いつもレッスンで感じさせられる江崎さんです。演奏の「恋心」は、江崎さんが大学時代に購入した往年の名ギタリスト伊部晴美さん編曲の曲集からのもの。すっかり黄ばんでしまっている曲集ですが、江崎さんは大切にとって置いたのですネ。そんな江崎さんの演奏、タンゴのリズムに乗って楽しげでした!GOOD!!
藤巻義明さん : パリの空の下(H.ジロー) ヨシさんと選んだ発表の曲は、シャンソンの傑作です。シャンソンの素敵なメロディと軽快なリズム、二人共に同年代ですので息も自然と合います。ヨシさんの溢れる歌心はギターの響きとなって流れました。
松本春美さん : ①夢のあとに(G.フォーレ) ②It Never Entered My Mind(R.ロジャース) 過去の発表会でも様々なジャンルの二重奏をされてきた春美さんですが、今回も実に渋~い曲を選択されました。1曲目は近代フランスの大作曲家、G.フォーレの「夢のあとに」です。二人での練習では「やっと曲の凄さが解って来た!~」などと言いながら...その通り、春美さんはモダンなメロディを「ギターでフォーレ!」しました。カッコ良かったですネ~!2曲目は実に渋く私の好みで「是非、春美さんに!」ということで選んだ曲です。大人の音楽?!とでも言いましょうか、味わいのあるメロディを春美さんは見事に歌い弾きました。気持ちが、ス~ッと落ち着きましたっけ!
藤巻ひろみさん : 2つのギター(ロシア民謡) ギター歴は長く様々な曲の演奏もされてきましたひろみさん、二重奏では「2つのギター」を選びました。かつてのDUOナンバーの定番のひとつ、テンポが結構めまぐるしく動く曲で、二人の息を合わせる練習をしてきました。当日本番では、ひろみさんはスコアを完全暗譜で演奏!(凄い!)緩急織り交ぜての演奏に、聴衆の方々は楽しまれた筈の出来栄えでした!(さすが~!!)
細川千恵子さん・藤巻義明さん : 花は咲く(菅野ようこ) 発表会最後は3重奏で締めくくりです。震災支援で生まれた素晴らしい歌を、被災者の皆様へ気持ちが伝わりますよう3人でしっかりと演奏しました。千恵子さんの選曲が、会場に居合わせた人たちの気持ちを一つにしてくれ、エンディングを迎えることができました。千恵子さんに感謝します!!
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プロフィール
HN:
柳町正隆
年齢:
74
HP:
性別:
男性
誕生日:
1950/06/30
自己紹介:
茨城県生まれ 埼玉大學教養学部卒
中学時代の吹奏楽活動にて音楽の基礎を学び、同時期にクラシック・ギターを独学で始める。
大学時代のバンド活動、卒業後の社会人バンド活動で様々なジャンルの音楽に接し音楽性と技術を習得。また、自らの作品で多数のオーディションへ参加。
独学のクラシック・ギターでコンクールへの出場もある。
以後、尺八とのデュオにて地域の老人ホーム慰問、学校、病院などへ積極的な演奏活動を行う。
現在、主に上記の尺八とのデュオ“弦竹(いとたけ)”の活動を行い、併せて合奏指導やライブでの生演奏活動などに幅広く活動中。
小山勝に師事 (社)日本ギター連盟正会員
中学時代の吹奏楽活動にて音楽の基礎を学び、同時期にクラシック・ギターを独学で始める。
大学時代のバンド活動、卒業後の社会人バンド活動で様々なジャンルの音楽に接し音楽性と技術を習得。また、自らの作品で多数のオーディションへ参加。
独学のクラシック・ギターでコンクールへの出場もある。
以後、尺八とのデュオにて地域の老人ホーム慰問、学校、病院などへ積極的な演奏活動を行う。
現在、主に上記の尺八とのデュオ“弦竹(いとたけ)”の活動を行い、併せて合奏指導やライブでの生演奏活動などに幅広く活動中。
小山勝に師事 (社)日本ギター連盟正会員
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